【連載】中小VBの広報戦略(18)効くリリースの作り方③

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 前回までに「Body」と「Parts」を作っていただき、基本的な「リリースの素」が完成しました。これからは、それを「効く」ようにしていきます。2回の予定です。今回は、主としてマーケティングの観点から「リリースの素」を見直していただきます。


 広報活動というものは、企業活動そのものといっていいほど幅広いものがあります。ある広報マンは「広報・PRしないことは存在しないと同じ」と断言するほどです。企業広報は、企業が社会に対してその存在(もしくは存在理由)をアピールすることです。メディアは社会を代表して、そのアピールを受け取り、評価する機能があります。とまぁ、公式にはそうですが、実態は企業と癒着して企業にとって都合の悪いことを社会に対して隠したり、特定の企業を持ち上げたり(「提灯記事」といいます)ということがあることは、これまでにも述べたとおりです。
 しかし、中小・ベンチャーの強みは、なんといっても「失うもの」が大企業と比較して少ないということ。もちろん、企業である以上、その存立基盤は築き上げてこられたものがあるはずです。しかし、情報不足は情報過多より悪い―と申し上げたいと思うのです。既成メディアの記者活動のなかでも、取材源が望めば、その理由が納得できるものであれば、記者は決して記事にはしません。(まともな記者ならば、ですが)したがって、記者(メディア)に対して注文があれば、どんどん申し出てコミュニケーションを深めることだと思います。ITを活用したからといっても、基本は人と人との関係であることは変わりはないわけですから。
 前置きが長くなってしまいましたが、ひとくちに「マーケティングの観点」といっても、「マーケティング」そのものが広義には企業活動とほぼイコールになるほど、これまた幅広いものがあります。ここでいう「マーケティングの観点」は、次のようなものです。
 『マーケティングとは、企業(Company)が消費者(Consumer)に対して競合(Competiter)と公正な競争を通じて行う活動です。上の3つの頭文字をとってマーケティングの3Cと言います。モノやサービスを売ったり、その売れる仕組み作りには、当然、その弊害となる部分を把握し、取り除いていかなければなりません。その時、上の3つの視点から考えることが必要なんです。
 つまり、1企業(Company)が、自社の商品・ブランド・強み・弱み・サービスなどを把握します(内部分析)、2競合(Competiter)や、自分を取り巻く環境や市場を把握します(外部分析)、3消費者(Consumer)を把握します(消費者分析)どうです?』(「野心家バイヤーのここだけの話」
 ここで、2と3の視点が重要となってきます。「リリースの素」に、この二つが十分に盛り込まれているでしょうか?2の視点は「市場の現状・問題点・課題」として簡単にまとめ、追加していただきたいと思います。また、リリースしようとしている製品は、当然これらの「課題・問題点」の解決として開発されたものでしょうから、競合社に対する優位性(「特徴」の最大ポイント)になってきます。この視点で「特徴」にズレが生じた場合、修正していただく必要があると思います。3に関しては「想定ユーザー」として触れた点です。その立場に立って「リリースの素」を読み直していただいて、「ピンとこない」ならば、やはり何かが足りないということになります。多くは「情報不足」です。「知らせたいこと」を元にした「リリースの素」に、ユーザーの立場からこんどは「知りたいこと」の目で見て、その情報を追加してください。
 ここまでくればあと一歩です。最後はかなり技術的なことがらになります。

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このページは、asiabizが2006年9月 7日 16:00に書いたブログ記事です。

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