最新ポリウレタン マトリックスレジンを市場導入

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 ドイツの化学・消費財メーカー ヘンケルの日本法人ヘンケルジャパン株式会社/Henkel Japan Ltd.(東京都品川区、社長:玉置 眞)トランスポート&メタル事業本部は、新製品ポリウレタン マトリックスレジン「LOCTITE MAX3(ロックタイト マックススリー)」を日本市場に初導入する。繊維に均一に浸透し高速で硬化するLOCTITE MAX3(以下MAX3)を使用したコンポジット生産システムでは、自動車の外板・外装部品なども含めたコンポジット部品を“フルオートメーション”で量産可能(シフトレバーケースサイズ:1分以下で硬化・離型-4層CF)。従来の自動車用コンポジット部品生産では、離型後の部品表面に手作業での処理が必要で、時間がかかるものだった。ヘンケルがクラウスマッフェイ社と共同で開発した生産プロセスでは、高圧レジントランスファモールディングシステム(HP-RTM)にMAX3を使用することで、自動車の外板・外装用に十分な表面品質の高いコンポジット部品ができるため、RTMから離型後の部品表面に直接塗装を行うことができる。

 
■コンポジット部品量産の課題を克服
 自動車産業において軽量化テクノロジーはますます重要になっている。厳しい排気ガス規制に伴い燃費向上とCO2の削減が必要だ。炭素繊維やガラス繊維のコンポジットは軽量な先端材料であり、また非常に強靭であるため安全面で素晴らしい性能を発揮する。一方でコンポジットは、短いサイクルタイムや自動化が課題である自動車生産では、塗装前の工程の自動化が難しいため外装部品に使用されることは稀だった。
 コンポジット部品の量産化という課題に対して、マトリックスレジンの専門家であるヘンケルは、自動車での塗装前のコンポジット表面の処理プロセスを効率化するため、プラスチック生産用機械大手のクラウスマッフェイ社、独立系のポリウレタンシステムメーカーのルールプロマー社と共同で、完全オートメーション化プロセスで生産し表面に直接塗装ができるコンポジット部品生産システムの構築に成功した。
 
■向上した耐熱性により、さらにサイクルタイムを短縮
 従来RTMに使用されているエポキシレジンと比較し、ヘンケルのポリウレタンマトリックスレジンは非常に速く硬化する(部品サイズと条件により、10分の1から3分の1の時間で硬化)。このレジンの粘度は非常に低いため、繊維に容易に浸透し素材を傷めず、レジン注入時間が短いため量産で必要な短いサイクルタイムを実現できる。また、MAX3は耐熱性を向上させており一般的なエポキシと同等の耐熱性を有している。耐熱性の向上により、コンポジット部品の離型までにかかる時間をさらに短縮できる。さらに、ヘンケルの離型剤を使用すれば脱型もスムーズで、コンポジット表面は非常に品質の良い仕上がりとなり、塗装や接着もすぐに行うことができる。MAX3とこのシステムを使用することで、サイクルタイムの短縮を実現し、外装部品や外板の表面の仕上がり品質を格段に向上することができる。
 
■包括的かつフレキシブルにプロセスを最適化しテクノロジーと融合
 自動車産業でこのようなテクノロジーがアプリケーションとして確立するには包括的な生産プロセスパッケージとの統合が不可欠だ。ヘンケルでは先端材料とプロセスの最適化を図り、確かなものとするため、最良の接着剤をカスタマイズし提案することも可能。自動車の生産システムとコンポジット部品の融合が可能となり、完璧なコンポジット部品生産システムソリューションとなる。
 
■人とくるまのテクノロジー展にて
 MAX3をこのプロセスで使用し製作した初のモデルとして、ローディング社製ロードスターR1のカーボンファイバー製ルーフを5月21日から23日までパシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展」にて展示公開した。会場内ワークショップではMAX3を含むプレゼンテーションも開催した。
ヘンケルジャパン株式会社

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このページは、asiabizが2014年5月23日 11:00に書いたブログ記事です。

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