連合調べ『就職活動』の実態<上>

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 来春の新卒者の就職状況は改善されていると伝えられている。一方、就活生の間には「ブラック企業」への不安が広がっているとも言われている。そこで、連合(日本労働組合総連合会/Japan Trade Union Confederation、東京都千代田区、会長:古賀 伸明)では、最近の新規大卒者の就職活動の現状を把握するために「就職活動に関する調査」を実施した。それによると、まず就職活動の情報源は「就活サイト」「友人の話」「就活仲間の話」となった。応募企業の選定では「業種」「勤務地」の割合が高く、「企業規模」より「給与水準」「福利厚生」「残業など労働時間の長さ」などの労働条件を重視する傾向が見て取れた。男女別にみると、女性は男性より「勤務地」(女性81.6%、男性53.8%)や「福利厚生」(女性46.8%、男性34.0%)、「経営理念・社風」(女性34.6%、男性22.2%)を重視している割合が高くなっている。


■ソーシャルメディアの活用
・ソー活率は3割強、「企業の公式アカウントフォロー」や「就活仲間とつながり持つ」
・一部ではソー活用にサブアカ取得?「ホンネを書くアカウント隠し」4.2%、「ソー活専用アカウント用意」2.9%
・ソー活をしない理由「プライベートな情報は知られたくない」「内定には結びつかなそう」
 どのようなソー活(ソーシャルメディアを就職活動に利用)をしたか聞いたところ、「企業の公式アカウントをフォローした」11.8%や、「就活仲間とつながりを持った」10.8%、「就活情報を発信するアカウントをフォローした」8.3%などが上位回答となり、何らかのソー活をした割合は31.5%となった。そのほか、「企業側にみられたくない投稿を削除した」5.1%や、「ホンネを書くアカウントを特定されないようにした」4.2%、「就活用のアカウントを作った」2.9%など、投稿の削除やサブアカウントの利用でホンネがばれないようにする対策も一部でみられた。
 一方、ソー活をしなかった方(685名)に、ソー活をしなかった理由を聞いたところ「自分のプライベートな情報は知られたくないから」36.5%が最も高く、次いで、「内定には結びつかなさそうだから」26.4%、「“ソーシャルメディアはプライベート”として区別したいから」23.9%が続いた。男女別にみると、女性は男性より「自分のプライベートな情報は知られたくないから」(女性44.8%、男性28.6%)や「“ソーシャルメディアはプライベート”として区別したいから」(女性30.4%、男性17.7%)、「内定後・入社後も監視されそうで嫌だから」(女性18.2%、男性7.4%)が高くなった。ソーシャルメディア上はプライベートな場で、仕事上の人間関係とつながりたくない、との意識がうかがえる。
 
■就職活動中に抱く不安
・就活時の不安「どこにも入れないかも」7割、「ブラック企業に入ってしまうかも」4割強
・就活で自信喪失?3人に1人が「自分は価値のない人間なのではないか」という不安を抱く傾向
・就活の長期化でプレッシャー増?「親の期待に応えられないかも」内定がない就活生の3割弱
 以下、3割台で「周り(友人など)と比べて、自分は努力していないのではないか」34.9%、「自分は価値のない人間なのではないか」33.3%、「やりたい仕事がみつけられなかったらどうしよう」31.8%が続いている。男女別にみると、女性は男性より「周り(友人など)と比べて、自分は努力していないのではないか」(女性44.2%、男性25.6%)や「自分は価値のない人間なのではないか」(女性44.2%、男性22.4%)などが高くなった。
 また、就活生のうち、調査時点で内定がない方は、内定がある方に比べて「どこにも就職できないかも」(内定がない方77.7%、ある型54.4%)や、「周り(友人など)と比べて、自分は努力していないのではないか」(内定がない方41.8%、ある方29.4%)のほか、「親の期待に応えられないかも」(内定がない方28.6%、ある型15.4%)などが高くなった。就職活動が長引くにつれて、周囲からのプレッシャーを感じやすくなっているようだ。
 
■ブラック企業と応募者の対応
・ブラック企業のイメージ「サービス残業がある」「時間外が多い」「離職率が高い」「ノルマが厳しい」
・「大量採用はブラック」「業務内容不明瞭はブラック」が3割強、「年中求人はブラック」3割弱
・「ブラック企業かどうかの判断でインターネット上の批判を参考にする」7割強
 サービス残業や過剰な残業の実態がある企業などは応募者に“ブラック企業”とイメージされるようだ。ブラック企業とのイメージを与える要素では、「大量に採用している」34.8%、「業務内容が不明瞭」33.9%、「採用広告を年中出している」28.3%、「若手の活躍を強調している」21.4%が上位に挙がっている。
 続いて、応募する企業が、いわゆるブラック企業でないかどうかを判断する場合、どのような情報源を参考にするか聞いたところ、「インターネットでの評判」71.3%、「先輩、知り合いの社会人からの噂」50.8%、「就活仲間からの噂」38.8%といった、“口コミ”による情報源が上位回答となり、「会社のホームページ・会社案内」22.6%や「会社四季報」13.5%といった、企業が公表している情報源を参考にする割合を上回っている。また、ソー活をした方はソー活をしていない方より、「先輩、知り合いの社会人からの噂」(ソー活をした方61.6%、してないない方45.8%)や「就活仲間からの噂」(ソー活をした方55.6%、していない方31.1%)を参考にする割合が高くなった。

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このページは、asiabizが2014年6月30日 00:00に書いたブログ記事です。

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